ICカードのメリットは他のカードと異なり、記憶容量が大きいことと、セキュリティが高いという点にある。それだけに、コストは磁気ストライプのカードと比べ高くなることになるが、各種目的に使用できるように標準化を進め、利用枚数が多くなれば、コストも軽減されることが期待される。現在、運転免許証、医療カード、地方公共団体内での識別カード等、いくつかの構想がでてきており、これらの相互連携は図られていない。このICカードを、住民記録システムのネットワークにおける個人の識別・認証手段として採用することが、結果的に国民全体の識別・認証手段へ拡張していくと考えられるが、そのためには、以下のような事項について課題を解決する必要があろう。